この記事には「シュタインズゲート」の第一章までのネタバレがあります。



























シュタインズゲートのキャラクター間のボケとツッコミについて

シュタインズゲートをプレイして個人的に考えたのは、キャラ同士の「ボケとツッコミ」というポジションについてである。基本、エロゲ、ノベルゲー、またはライトノベルなど、オタク系ノベルの主人公は「ツッコミ役」であることが多い気がする。それは、基本主人公≒プレイヤー、または読者の視点であるため、主人公個性を殺す必要があるためだろう。
涼宮ハルヒの憂鬱で、キョンは完全なるツッコミ役である。どこか自分の状況さえも俯瞰的に捉えている節があり、とにかく他のキャラクター達の個性的な行動を、これまでかと言うくらいツッコミまくる。まぁキョンまで行くと、ある意味ツッコミであることが個性になってしまっている気はするが、それは置いておく。ともかく、キョンほどでないにしても、通常、オタクノベル形式の主人公はツッコミ役のポジションに収まるはずだ。それは無個性な主人公と対比して、より個性豊かで魅力的な周りのキャラクターを際だたせるためのものでもあるかもしれない。
しかし、シュタインズゲートにおける主人公「岡部倫太郎」こと「オカリン」にいたっては少し異質だ。彼は中二病だ。しかも相当シリアスな場面にならないと「俺の言っていることはすべて真実だ!」と大真面目に言うほどの重症だ。これはもはや立派な個性であり、そこには「ツッコまれる」という要素が生まれる。


下の図を見ていただきたい。

オカリンを中心に、ツッコミとボケで相関図を書いてみた。
オカリン中心ではなく、他のキャラ同士でも書けるかもしれないが、まだ第一章なので他のキャラの絡みはあんまりないので保留。それにもしかしたら、章が進むにつれ、キャラクターが「本性」を表すと言うことも否定できない。近年ではよくある手法なので。この図を見てわかることは、オカリンの「中二病」という個性=ボケに対し、それぞれ異なった対応で対処しているというとだ。


まゆしぃは、基本は天然なので流すが、たまにその天然を出したままツッコんだりする場面もあったりなかったりする。


ダルはツッコミだ。正直ダルのツッコミ方が一番自分がツッコミたいツッコミ方なので、いつも「ダルGJ」と思わざるおえない。というか彼は萌えの思想やらなにやら、いろいろシンパシーを感じてならない。まぁそこは置いておく。


ルカ子は対応は「信じる」というか、素直すぎるので中二病そのものを事実だと捉えているようだ。仮に強烈な個性も、「変じゃない」と思われればそれは普通のことになってしまう。ある意味、究極のボケ殺しだ。


スズハはまだ登場したてて、絡みもほとんどないのでなんとも言えないが、たぶん「ボケ返し」なのだろう。


フェイリスはスズハよりさらに極端な「ボケ返し」、いやボケ返しというレベルではない。個性もさらに強烈な個性には塗りつぶされてしまって、相対的に「普通」になってしまうという良い例かもしれない。


クリスティーナは今のところ、「ツッコミのみ」という貴重なポジションだ。これだけ変人が集まっている中に、(天才とは言え)常識人がいるといこと自体が、逆にその存在の異質さを際立たせている。彼女は正ヒロイン(だよね?)なので、多少特殊なのかもしれない。


もえかもおそらく「ボケ返し」、キャラクターのギャップという意味では、リアル二重人格=中二病なため、エセ中二病のオカリンにはそもそも勝つ術がないのであった。


ここまで、書いてみて、オカリンは他のオタク系のノベルとは違い、個性のある(ツッコまれる)主人公ということはわかる。しかし、そのオカリンでさえツッコまなければならないキャラクターがほとんどを締めることはどういうことだろう。つまり、変人であるオカリンでさえツッコミに回らざるおえないほどの個性を持ったキャラクターの存在。主人公の個性を殺して、周りを相対的に個性的するのではなく、主人公の個性と相対させることにより、周りの個性をより際立たせる手法。なのではないかと個人的に考えている。

考察

-クリスのことを悲しい顔で見たオカリン
これは、時間を越えてきた?オカリンがクリス何かを伝えようとしたのだろうか。おそらくそれはクリスが殺されることなのだろうが、ではなぜ伝えなかったのか?それは伝えることによってより「酷い」ことが起こるということではないだろうか。


-メタルうーぱ
これをまゆしぃがなくしたことは、たぶん何かの伏線だと思うのだが。特に名前を書いたあたりが。


-クリスが刺されたときの男の声
あれは発明家のオッサン(名前忘れた)の声かと思ったが、違うのだろうか。実はオカリンの声だったりするのだろうか。


-謎の人工衛星
あの人工衛星が物語のカギを握っていることはたしか(だよね?)だが。1章の終わりの電話レンジが重く(?)なり、机を割った姿を見て、俺は閃いた!これは、何かに似ている。そう、あの人工衛星だ!
オカリンが「クリスが刺された」メールをダルに送ることに、おそらく何らかの変化が生じ、世界線が書き換えれた結果、秋葉原のラジオ館周辺が閉鎖されたのだと考えられるが、あの人工衛星が刺さっている状況。あの状況は「屋上にあった人工衛星に重力が発生したため、突き刺さったように見える」のではないか?つまり、人工衛星と電話レンジの相似点を踏まえた結果、あの人工衛星は「巨大版電話レンジ」だったんだよ!!!(な、なんだってー!)電話レンジとあの人工衛星がなんらかの影響を起こして、世界線を書き換えるほどのエネルギーを生んだんだよ!きっと!たぶん!おそらく!


-ゲルバナ
なんかOPで一瞬キャラクター達がゲル状になってる?っぽい画像があるのでマジで恐いんですが・・・。


気になるところは第一章の時点ではこんな感じですかね。もしもし、何?”機関”が動き出しただと?わかった、俺も行く。用事ができてしまったのでこれで失礼する。エル・プサイ・コングルゥ